おまとめローンに借り換えて支払いを一本化!
低金利で返済負担も軽減
貸金業法が改正されて以来自己破産者は減ったと言われていますが、日常生活にカード支払いが浸透したことで多重債務者に陥りやすくなっています。借入れ先が増えたときはおまとめローンで支払先を一本化、返済の負担を少しでも減らしましょう。
おまとめローンとは
「おまとめローン」とは、複数の金融会社からの借入れをまとめて一本化できるローンです。借入れ先が増えすぎて、金銭面でも手続き面でも返済の負担が大きくなってしまった人に利用していただきたいローンです。
2006年に貸金業法が改正され総量規制が徹底されるようになって以来、多重債務による自己破産者は格段に減りました。しかしカード決済が普及したことにより、リボルビング払いの借入額が気づかないうちに膨れ上がって多重債務状態に陥る人は以前より増えています。
借入総額が同じでも、返済先が1つと2つ以上では返済の困難さは雲泥の差があります。例えば借入れ総額が300万円とします。返済先が1社ならば、利子は300万円×利率です。
しかしA社から150万円、B社から70万円、C社から50万円、D社から30万円という風に分散していると、利子が4社分になり、最終的な返済総額が増えてしまいます。しかも返済日がバラバラだと支払い漏れが起きやすくなりますし、振込み手数料もバカになりません。
このように複数の金融機関からの借入れは、ときに返済に大きな困難をもたらします。複数のローンを管理しきれなくなった場合は、おまとめローンで返済先を一本化することで金銭的にも心理的にも負担が減ります。
おまとめローンの対象商品
「おまとめローン」に一本化できるのは基本的に無担保フリーローンです。消費者ローン、カードローン、キャッシング・ショッピング(分割払い、リボルビング払い)などが該当します。
借り換え専用ローン
おまとめローンの一種に、「借り換え専用ローン」があります。文字通り借り換えに特化したおまとめローンで、従来のローンより低金利に設定されています。複数社からの借入れを1つにまとめて金利を下げることで、返済の負担が減り、自己破産を回避できたり完済を早めたりできます。
おまとめローンのメリット・デメリット
おまとめローンはとても便利で、債務者を助けてくれる仕組みですが、必ずしもすべての人にオススメできるわけではありません。メリットとデメリットを比較して、メリットが勝つ場合に利用を検討してください。
おまとめローンに借り換えるべき人
おまとめローンのメリットは以下の通りです。
・振込み手数料を省くことができる
・月々の管理が簡単になり、確実に返済しやすくなる
・おまとめローンの方が低金利の場合、返済総額が減る
・ローンをまとめることにより、精神的な負担も減る
以上のことから、複数社への返済が心理的な負担になっている人や、現在の借入れ先が高金利の人、支払日がバラけている人、振込み手数料の負担が大きい人はおまとめローンに借り換えると返済しやすくなります。
おまとめローンを利用しない方がいい人
おまとめローンは低金利な分、返済期間が長くなるというデメリットがあります。借入総額が大きい場合は、結果的に利子が増え、返済総額が増えてしまう可能性があります。また、返済先が複数社でも金利が低い場合は、おまとめローンにする必要はありません。
さらに返済期日に確実に入金できない人は、借入総額が多いほど遅延損害金(支払いが滞った場合の罰金のようなもの)が増え、結果的に返済総額が増えてしまいます。おまとめローンに一本化した後、完済前にさらに借入れしてしまう人も返済総額が増えるだけなので利用しないほうがいいでしょう。
まとめ
「おまとめローン」を利用して借入れを一本化すると、毎月の返済が楽になる場合があります。複数社への支払いの負担が大きすぎる人は、是非おまとめローンや借り換え専用ローンに借り換えて、確実な返済を目指してください。